➀カウンセリング基礎技法と信頼関係構築(6時間)


本講習「カウンセリング基礎技法と信頼関係構築」では、下記の「面接プロセスのフレームワーク」をベースに、相談者に対する受容的・共感的な態度を維持しつつ、カウンセリングの理論と基本技法を用いて、短時間に、より確実に「信頼関係の構築」が出来るようになることを目指します。

 

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◆関係を作る力(信頼関係構築力)
開始のアプローチとなる、関係を構築する力(信頼関係構築力)においての重要なポイントは、「このキャリアコンサルタントは、自分の身になって聴いてくれる人だ、味方だ。」と相談者に感じてもらうことです。そうでなければ、相談者は胸襟を開いて本当のことを語ってくれません。相談者が本当に伝えたいことを語ってくれなければ、情報不足となり、相手を深く理解することもできなくなります。

また、キャリアコンサルタントだけが理解すればいいのではなく、理解したことを適切に相談者に伝え、相談者に「このキャリアコンサルタントは私のことを分かってくれた」とやり取りの中から感じてもらうことも重要です。そういったアプローチを行うことにより関係は深まっていきます。

「面接プロセスのフレームワーク」の中の「①関係を構築する力」のフェーズで、受容、共感の姿勢で丁寧にかかわりながら、相談者を深く理解することにより、次のフェーズである「真の問題」が見えてきます。


本講習では、全ての出発点である、この「信頼関係構築」をメインテーマとして、それに対して、どのような基礎技法を活用して進めていくかのかを、ロールプレイを通して実践していきます。

 

<➀カウンセリング基礎技法と信頼関係構築カリキュラム概要(6時間)>

◆本講習の特徴

・本講習では、インテーク面接での初めての相談者を想定し、開始からの「信頼関係構築のためにはどのようなアプローチが有効か」について、ワークショップとロールプレイで再確認をしながら実践力を磨いていきます。

「インテーク面接での説明責任等の開始の関わり」について、講義の中で、「アイスブレイク」、「守秘義務」、「説明責任・インフォームド・コンセント」、「例外事項の説明」等について、具体的な言い回しや倫理面(倫理綱領)との関連性を確認します。

・講義後のワークでは、面接の開始における「インテ―ク面接における説明責任等の言い回し」を個々に考えていただき、またグループ内で発表し、良い点等をシェアしていきます。

・決め台詞的にならないように注意しながら、それぞれ独自の開始からの言い回しによるロールプレイを実践し、信頼関係構築に結び付けていきます。

・後半では、講義の中で、感情的、包括的アプローチといった「カウンセリング理論」について確認し、グループ内で、通常、どのような点に注意しながら信頼関係構築に努めているかを話し合います。

・その後は「カウンセリング技法」を活用しながら、信頼関係構築と信頼関係の維持を意識したロールプレイを複数回実施し、毎回グループ内で振り返りを行うことにより、新たな気付きや改善点を見出していきます。

・本講習のロールプレイでは、通常以上に「時間」も意識した取り組みを行います。ロールプレイにおいて、開始からの「信頼関係構築」をいかに短く実現できるか、非言語表現から始まる「印象形成」などもポイントに取り込みながら、実施時間を変えて実践していきます。


<➀カウンセリング基礎技法と信頼関係構築 テキストの内容>

 

I.キャリアコンサルティングの進め方の体系的理解
 1.キャリアコンサルティングの流れ
  (1)キャリア形成の6ステップ 

   (2)キャリアコンサルティングを行うための留意点
  (3)よりよい面接の基本的態度、技法について
 2.面接のプロセスについて
  
<関係を構築する力>
 3.インテーク面接の重要性
 4.インテーク面接における「印象形成」と「信頼関係構築」
  (1)最初のかかわり

  (2)アイスブレイク
  (3)最初の問い掛け
  (4)守秘義務
  (5)説明責任・インフォームド・コンセント
  (6)「自傷他害や法律違反」等、例外事項の説明について
  (7)企業組織等との関係
  (8)スーパーバイザーへの情報開示についての承諾
II.信頼関係構築に有効なカウンセリング理論
 1.カウンセリングの4つのアプローチ
 2.感情的アプローチ
  (1)自己実現傾向

  (2)自己理論
  (3)人格変化の必要十分条件(3つの態度条件)
  (4)感情への応答:「感情の反射」「感情の明確化」
 3.包括的(折衷的)アプローチ
  (1)アイビイの「マイクロカウンセリング」について

  (2)「かかわり行動」 について
  (3)「質問」
  (4)「はげまし」
  (5)「いいかえ」
  (6)「要約」
  (7)「感情の反映」
III.本講習のカリキュラム概要とロールプレイについて
 1.本講習のカリキュラムについて
 2.その他の確認点について


受講いただく上でのお願い


◆受講いただく上での事前準備のお願い

・当日の講習をより効率的で充実したものとするために、受講日の「14日前」になりましたら、「テキスト(PDF版)」をメールにて送信します(なお、「補助テキスト」の送信により、席の最終確定となりご返金等はできなくなりますので、ご了承ください。)。

受講日迄に参考資料として読んでおいていただくと、ワークショップでの議論も、より円滑に進むと思いますので、ご一読のほど、お願いいたします(当日ご持参ください。)。

・テキスト内には、当日演じていただく、相談者のプロフィールを女性、男性どちらでも対応可能な事例を「2事例」記載しています。必ずその部分も確認し、当日実施できるようにしておいてください。

 

◆受講修了証の交付についてのご注意

・厚労省からの指導により、『遅刻、早退がなく、実施時間6時間全てに出席すること』が、「受講修了証」(6時間分)交付の前提となりますので、遅刻早退でも受講自体は可能ですが、「6時間」に満たない場合は、「受講修了証」の交付ができません。不足時間だけの補講等はありませんので、当会の「受講修了証」の交付を受けるためには、再度、同金額の受講料で受講していただくことになります。十分にご認識、ご了解の上、受講申込をしていただくよう、お願いします。

・受講修了証交付の際、登録番号の確認をしていただき、受領完了の手続きを取りますので、必ず「登録証」をご持参ください。後日、再発行のご依頼は、理由を問わず、発行手数料がかかってしまいますのでご注意ください。

 

その他、受講申込の前に「受講規約」を必ずご一読いただき、ご承諾いただけましたら、下記よりお申込ください。「基本技法ブラッシュアップ講座」全講習ご案内ページへ