◆若者向け技法について
キャリアコンサルティング技法(CC技法)の中で、若者向けの技法は6つあります。
若者向け技法の対象者の属性は、「不本意に非正規雇用で働く若者や、正社員として在職しているが安易な離職願望等を有している若者等」です。
それらの若者に対し、キャリアコンサルティングを実施する際に活用できる技法として、以下のようなツールを準備しています。
<若者向け技法6つのツール>
「技法(1)雇用環境チェックシート(EEC)」
「技法(2)離職レディネスチェックシート(ERC)」
「技法(3)エンプロイアビリティチェックシート(ECS)」
◎「技法(4)職場のあなた再現シート(職場における対応力チェック)」
◎「技法(5)仕事を楽しむためのキャリアコンサルティングチャート」
◎「技法(6)ジョブ・カード様式1作成ワークシート」
この6つの若者向け技法の中から、本講習では、「技法(4)職場のあなた再現シート(職場における対応力チェック)」、「技法(5)仕事を楽しむためのキャリアコンサルティングチャート」、「技法(6)ジョブ・カード様式1作成ワークシート」の3つを学びます。
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<各技法の概要と有効性>
各技法の有効性の評価を行うため、試行実施の結果、これら3つの技法は、以下のような効果が確認されています。
◆技法(4) 職場のあなた再現シート(職場における対応力チェック)
◎職場における特徴的な場面に対する行動(発言)を分析することで、職場等における基本的な行動特性や発言について自己理解を促し、職場等での好ましいコミュニケーションがとれるような気づきを促し、必要な助言等を行う契機を作り出すことを促すワークシート
◇有効性
①相談者のソーシャルスキルの変容
②職場定着の促進や職場における相談者本人に対する人物評価の向上
◆技法(5)仕事を楽しむためのキャリアコンサルティングチャート
◎相談者が不満や面白くないと感じている「作業」、即ち「つまらない、くだらない」と感じる周辺的業務等に対して、視点を変えることでその仕事の意義や受け止め方の変容を促すツール。異なる視点を持つトレーニングや、自己目標設定スキルを涵養することで、仕事に対する認知や取り組みに変容をもたらすシート
◇有効性
①職務内容に対するポジティブ・リフレーミング
②内発的動機づけ(自己目標等設定等)のスキルの涵養
◆技法(6)ジョブ・カード様式1作成ワークシート
1.自分史づくり(ライフ・ライン・チャート=過去の自己分析)
2.ライフ・キャリア・レインボーワークシート=現在・未来の自己分析
3.パラダイムシフト予測シート
4.ライフて・テーマ(why)・物語内真実(narrative truth)ワークシート
◎ジョブ・カード様式1-1(2017年10月現在)の作成を支援するため、キャリアの棚卸しや過去の自己分析に加えて、将来のライフプラン、社会・経済動向の予測を組み合わせ、キャリア・コンストラクション・セオリーや積極的不確実性を前提としたアプローチに繋げるセルフ・ワークシート
◇有効性
①自己理解の促進
②将来予測によるキャリア・レジリエンスやレディネスの涵養を促す
③主体性・具体性のあるジョブ・カード様式1-1の作成
<CC技法2【若者】カリキュラム概要(6時間)>
<CC技法2【若者】 テキスト内容>
I.キャリアコンサルティング技法共通の倫理的留意点
1.技法の使用に相応しいキャリアコンサルタント
2.技法の使用に当たっての心構え
3.キャリアコンサルタントの行動原則
II.若者向けキャリアコンサルティング技法(ツール)
1.若者向け技法の使用に相応しいキャリアコンサルタント
2.若者向け技法の6つのツール
III.技法(4)職場のあなた再現シート(職場における対応力)
1.概要と特長
2.使用の手引き
(1)想定する対象者
(2)使用上の注意点
(3)設問の狙い
(4)使用方法
IV.技法(5) 仕事と楽しく付き合うためのキャリアコンサルティングチャート
1.概要と特長
2.使用の手引き
(1)想定する対象者
(2)使用上の注意点
(3)使用方法
Ⅴ.技法(6) ジョブ・カード様式1作成ワークシート
1概要と特長
2.使用の手引き
(1)想定する対象者
(2)使用上の注意点
(3)使用方法
Ⅵ. 本講習のカリキュラム概要とツール演習について
本講習、「CC技法(厚生労働省開発ツール)の使い方を学ぶ1【若者】職場対応力・動機付け・キャリアプランニング編」では、技法実施において活用するシート類の作成や、3名一組のロールプレイ等を通して、出来る限り深く体感することにより、技法の理解と気付きを目指します。
◆受講いただく上での事前準備のお願い
・当日の講習をより効率的で充実したものとするために、受講日の「14日前」になりましたら、「テキスト及び関係資料一式(PDF版)」をメールにて送信します(なお、「テキスト等」の送信により、席の最終確定となりご返金等はできなくなりますので、ご了承ください。)。
受講日迄に参考資料として読んでおいていただくと、ワークショップでの議論も、より円滑に進むと思いますので、ご一読のほど、お願いいたします(当日ご持参ください。)。
◆受講修了証の交付についてのご注意
・厚労省からの指導により、『遅刻、早退がなく、実施時間6時間全てに出席すること』が、「受講修了証」(6時間分)交付の前提となりますので、遅刻早退でも受講自体は可能ですが、「6時間」に満たない場合は、「受講修了証」の交付ができません。不足時間だけの補講等はありませんので、当会の「受講修了証」の交付を受けるためには、再度、同金額の受講料で受講していただくことになります。十分にご認識、ご了解の上、受講申込をしていただくよう、お願いします。
・受講修了証交付の際、登録番号の確認をしていただき、受領完了の手続きを取りますので、必ず「登録証」をご持参ください。後日、再発行のご依頼は、理由を問わず、発行手数料がかかってしまいますのでご注意ください。
その他、受講申込の前に「受講規約」を必ずご一読いただき、ご承諾いただけましたら、下記よりお申込ください。⇒「CC技法を学ぶシリーズ」全講習ご案内ページへ